2015年
3月
11日
水
本日で東日本大震災の発生から4年がすぎました。
岩手県大槌町では今もなお約1600世帯、3700人の方が応急仮設住宅での避難生活を続けています。
災害公営住宅は建設予定980戸の内、現在までに完成しているのは161戸分で16%に過ぎません。すべて完成するのは平成29年度の見込みで今から更に2年は仮設住宅での生活を続けざるを得ない人がいます。
仮設なのは住宅だけではありません、地域医療の柱となる県立病院、小中学校、消防署も仮設のまま運営されており、各々の施設が完成するのは来年度の見込みです。
また、町内の仮設商店街で商売を続けている方々もいます。
この前、仮設の店舗を作って2年前から商売を再開されていた方とお話ししました。再開当初は元の場所に戻ってまたそこで商売を始めることを夢見てがむしゃらに頑張ってきたけれど、ここにきて厳しい現実を実感し先行きの不安が拭えないとおっしゃっていました。
厳しい現実とは、元の場所へ戻れるのがまだ2,3年先になること、自分の年齢を考えるとその時新たな借金をしてまで商売を再開することはもう無理なのではないかといったことです。これは他の多くの商店主も同じ思いを抱えていることとおもいます。
まだ復興どころか復旧もできていない現実があります。
2015年
2月
26日
木
このたび大槌生活サポートステーションは大槌町の高齢者見守りネットワーク事業に参加することとし、先日協定書の締結式に出席してきました。
仕事柄一人暮らしの高齢者から依頼を受けることも多く、実際にこれは役場の支援が必要なのではと思う場面も何度かありました。
今後はより一層、高齢者も安心して暮らしていける大槌町にしていくため、できる限り協力させていただきたいと思っています。
2015年
2月
12日
木
昨日は東日本大震災から3年11ヶ月の月命日でした。
大槌町では今も復興工事が続いています。
津波で浸水した土地に再び人が住めるようにするための盛土工事、家を失った方のための復興住宅建設、宅地の造成工事、道路工事。
まだ道半ばです。
2014年
12月
23日
火
先日、仮設住宅に住む高齢のご夫婦からのご依頼で部屋の掃除をしに伺いました。
ご夫婦は空いていた一軒家を購入し引っ越されたので、町に返す前の仮設の部屋掃除を頼まれました。
掃除中に気づいたのですが、トイレや台所の水回り付近にある鉄骨に大分サビが出ていてびっくりしました。
表面のサビ程度なので、それによって強度に影響があるとは思えないのですが、毎日それを見ながら暮らしている住民の気持ちはどんなものだったかと思ってしまいます。
ただ、新しい我が家に移られたご夫婦の明るい笑顔が救いでした。
早くすべての方が同じ笑顔を取り戻せる日が来ることを願っています。
2014年
12月
11日
木
今日は東日本大震災から3年9ヶ月目の月命日です。
写真は昨日掃除をした仮設住宅のエアコン吹き出し口です。
このエアコンの下で80代のおばあちゃんが暮らしていました。
大槌町では現在も人口12,571人のうち、約30%にあたる3,722人が応急仮設住宅で生活しています。
2014年
11月
24日
月
先日ある方より新品の石油ストーブを送って頂きました。
栃木の方が景品でもらったものを東北の被災地で使って頂きたいとツテをたどり、大槌に来られたこともある沖縄の知人を介して私たちの所までお話を頂きました。
大槌町では今なお1800世帯が仮設住宅で4回目の冬を迎えようとしています。
そういった被災地のことを忘れずにいてくれる方がいることにとても励まされます。
ストーブを届けてくれた方、仲介してくれた方、今も東北を思ってくれる皆様に感謝します。ありがとうございました。
2014年
11月
23日
日
本日は仮設の風除室の結露対策。
ボランティアで来てくれた方にも手伝ってもらい、天井の波板に断熱シートを貼って、その下をプラ段ボールでふさぎました。
住民の方によると寒くなると風除室の天井に結露した水がポタポタ落ちて、下の荷物や靴を濡らしてしまうため、常にビニールを上にかぶせていたとのこと。
今回の対策でうまく防げるようになるといいのですが。
2014年
10月
30日
木
10/25,26の両日、ボランティアの方々に参加頂き仮設住宅、復興住宅へ傾聴訪問させていただきました。
高齢者宅を中心に合計25戸へ訪問しました。
家を建て直す目処がついた方は「仮設の生活もあと数ヶ月」と比較的お元気ですが、目処の立たない方からは、「息子家族と一緒に暮らしたいが自分からは言い出せない」等、先行きが不透明であることへの不安の声が聞かれました。
2014年
10月
21日
火
仮設住宅でエアコンの掃除。そんなに汚れてはいなかったものの、住人によると夏場につけるといやな臭いがしたとのこと。
ここの仮設も湿気がひどいらしく、今ぐらいの季節から部屋の天井に結露がでてしまい、毎日こまめに拭き取らないとすぐにカビてしまうとおっしゃっていました。
2014年
10月
11日
土
2014年
9月
11日
木
今日は東日本大震災から3年半の月命日でした。
大槌町では現在も約1700世帯、4100人の方が応急仮設住宅で生活されています。そして、家族や知人、友人を失った大勢の町民が復興を望みながら町で暮らしています。
災害公営住宅の建設は予定980戸のうち完成しているのは125戸で13%に過ぎません。更に今年度の予定187戸のうち確実なのは36戸分だけで残りの151戸は建設が遅れ来年度にずれ込む見込みです。まだまだ多くの人が仮設住宅での生活を続けざるを得ないのが現状です。
写真は仮設住宅の玄関前、風除室の床です。下が腐っているのか何もしなくても隙間が空き、乗っかると更にたわんでしまいます。このお宅は家を再建し引っ越したので空いた部屋の掃除を依頼されて伺ったのですが、ベッドが置いてあったという部屋の角は畳や壁に大分カビが生えていました。
岩手県では長期化に備えて仮設住宅の補修工事も検討しているそうですが、そういう環境にいまも大勢の被災された方が置かれています。
2014年
8月
11日
月
今日は震災から3年5ヶ月を経た月命日です。
お盆ということもあり地震発生の14時46分には久し振りにサイレンの音が響き渡りました。
下の写真は先日依頼を受けて伺ったとある仮設住宅のトイレの換気扇です。
依頼内容は換気扇をつけるとブオーとすごい音がするので何とかならないかとのことでしたので、カバーを外してみると写真のとおりファンにホコリが詰まって完全にふさがっていました。
住民のお話によるとトイレのすぐ横が部屋なので換気扇の音がうるさくておちおち寝てられなかったとのこと。
掃除をしてホコリを全部取り除いたらうるさい音もしなくなりました。
最近他の仮設からもトイレや風呂の換気扇掃除の依頼があり、行ってみると同じようにホコリが詰まっていることがあります。
かなり掃除し難い場所ではあるのですが、3年も使っているとこういう所にも手を掛けないといけないようになってきたようです。
2014年
8月
10日
日
2014年7月の移動サポート実施実績について報告します。
実施回数は22回、対象人数は12人でした。
実施数の内、隣の釜石の病院への移動は10回でした。
2014年
6月
15日
日
2014年6月の移動サポート実施実績について報告します。
実施回数は30回、対象人数は19人でした。
実施30回の内、隣の釜石市内(鵜住居地区を除く)の病院への移動は11回ありました。
2014年
6月
11日
水
本日は6月11日、東日本大震災から3年と3ヶ月が過ぎました。
全国版のニュースで旧大槌町役場の解体開始が報じられたりもしたようです。
町中の土盛りも少しずつ進んでいますが、仮設住宅での被災された方の生活も続いています。
写真はとある仮設住宅の風除室です。高齢の母娘二人暮らしのお宅で、先日依頼があって網戸の取り付けをして来ました。元々内側のサッシに網戸は付いているのですが、虫もひどいし蛇が入ってきたりもするので2重にしたいとのことで新しい網戸を取り付けました。
作業が終わった後、今度は冬に仕事をお願いしますねと言われました。
この写真だとよく見えませんが、風除室の中の下駄箱や荷物の上には全部ビニールが被せてありました。冬になると天井の結露がひどくて下に水滴が落ちてみんな濡れてしまうのだそうです。
今度の冬は天井に断熱シートを貼って結露を防ごうと思っているとのことです。
この夏も次の冬もまだ仮設の住まいでの生活を覚悟して暮らしている方々がいます。
2014年
4月
11日
金
震災から3年1ヶ月が過ぎました。
今日の大槌は少し風が強いものの、春の訪れを感じる暖かな日和となりました。
町中は家の土台撤去や盛土が進んでおり、ほとんどが立ち入り禁止となっていますが、月命日に限って住民は入ることが出来ると聞いています。
ただ、どんどん整地が進み家のあった場所もはっきりとは分からなくなったり、すでに盛り土の下になってしまった家もあるのではないでしょうか。
その一方、仮設住宅へつながる砂利道は3年の間に削られてデコボコ道となっている場所があります。車で通っても相当揺れますが、シルバーカーを使っているお年寄りや酸素ボンベを持ち歩く必要のある病気の方などは特に苦労されています。
このデコボコ道を通らないと集会場へもバス乗り場へも行けません。こういった所が仮設住宅住民の外出機会を減らす要因となっています。
復興工事が進む一方で置き去りになっているものもあります。