震災から3年目の3月11日が来ました。
大槌町では町中に残っていたビジネスホテル寿と喫茶夢宇眠のビルが取り壊され、残っている建築物は旧役場ぐらいとなりました。
仮置き場から瓦礫は姿を消し、少しづつ土盛りも進んでいます。
ですが、依然として”仮設”の住宅に大勢の人が暮らし、そこを出て我が家を手に入れるのに2年、3年と待たなければならない人がいます。
復興は進んでいます。
ただ、震災も現在進行形で続いているように思えます。
いまだに見えない津波が人の心を少しずつ侵食している気がします
そんなことを思うこの日、2時46分には海に向かい黙祷を捧げさせて頂きます。
取り壊し中のビジネスホテル寿。震災後ここを拠点としていたカリタスさんは別の場所に移って活動を続けています。
となりの喫茶夢宇眠さんは近くの産業団地へお店を移すそうです。
3年経ってようやく取り壊しなのかという気もしますが、ここで生活や仕事を続けていた方にとっては胸の詰まる光景でしょう。
大槌新聞より、町中地域の土盛り、住宅造成の予定。
末広町北側(江岸寺と蓮乗寺の間あたり)でも土盛りが開始されています。電柱の真ん中あたりある印まで土盛りされる予定。
沢山地区薬王堂の裏手。かつては瓦礫の仮置き場となっていましたが、今はすべてなくなり、雪のあとはきれいな雪原が広がっていました。
小鎚地区の仮設住宅。
現在も大勢の方が”仮に設けられた”住宅で3年を過ごし、更に数年暮らすことを覚悟せざるを得ない状況です。