5月11日、震災から3年と2ヶ月になります。
大槌町は町中こそ整地や盛り土が進んでいますが、安渡や赤浜地区はいまだに家の土台がそのまま残り、防潮堤も津波に破壊されたそのままの姿で残され、2年前からほとんど変わっていません。
最近安渡に盛り土の計画高さを示す看板が立てられましたが、盛り土が行われ町並みがもどるのにまだ少なくとも3年は掛かります。
災害公営住宅は全980戸建設予定の内、昨年125戸が完成し今年度の予定数は187戸です。来年の3月、震災から4年が過ぎた段階でもまだ予定の32%程度の公営住宅しか出来ていないことになります。
元の土地に家を再建するため盛り土を待つ人や、高台の移転地造成を待っている人も含めると、まだまだ大勢の被災した方々が仮設住宅に数年間住むことを余儀無くされます。
最近とある仮設の住民が玄関先の木製のステップが腐って踏むとへこんで危ないので、支援員さんに修理の依頼をしていました。管理会社の方で無料(県の負担?)で治してもらえるはずですが、今後仮設の老朽化が問題となることはあちこちで指摘されています。
まだまだ本来の落ち着いた生活に戻るには時間が掛かります。
旧赤浜小学校前から東大研究所方面。
左少し上にある建物は高速艇はまゆりが上に乗り上げていた民宿あかぶの建物です。震災遺構としてはまゆりの模型を載せる計画は賛成反対両方ありいまだ確定していません。
安渡・赤浜間の防潮堤は津波を受けた当時のままです。
津波で流された安渡一帯。
盛土用の土が仮置きされたりしていますが、それ以外はほとんど変化はありません。家の土台がそのままのところが多いです。
旧安渡小学校の下の方に作られた計画盛土高さを示す看板。右手にみえるのはみずうみ村さんが作った子供達の遊び場「すりきず公園」です。
「すりきず公園」からもう少し下った十字路脇の計画盛土高さ。
仮設住宅の風除室玄関前のステップ。
3年近く風雨にさらされて傷み始めています。