本日で東日本大震災の発生から4年がすぎました。
岩手県大槌町では今もなお約1600世帯、3700人の方が応急仮設住宅での避難生活を続けています。
災害公営住宅は建設予定980戸の内、現在までに完成しているのは161戸分で16%に過ぎません。すべて完成するのは平成29年度の見込みで今から更に2年は仮設住宅での生活を続けざるを得ない人がいます。
仮設なのは住宅だけではありません、地域医療の柱となる県立病院、小中学校、消防署も仮設のまま運営されており、各々の施設が完成するのは来年度の見込みです。
また、町内の仮設商店街で商売を続けている方々もいます。
この前、仮設の店舗を作って2年前から商売を再開されていた方とお話ししました。再開当初は元の場所に戻ってまたそこで商売を始めることを夢見てがむしゃらに頑張ってきたけれど、ここにきて厳しい現実を実感し先行きの不安が拭えないとおっしゃっていました。
厳しい現実とは、元の場所へ戻れるのがまだ2,3年先になること、自分の年齢を考えるとその時新たな借金をしてまで商売を再開することはもう無理なのではないかといったことです。これは他の多くの商店主も同じ思いを抱えていることとおもいます。
まだ復興どころか復旧もできていない現実があります。
大槌町の中心部の様子。まだ更地で土盛り工事が続いています。
津波で落ちた橋の修復が始まっていました。
旧赤浜小学校校庭の桜はついに伐採されました。横にあった岡本酒店の建物も取り壊されました。隣のイタリア料理店もすでに閉店しており、この辺一帯が土盛りされる予定です。